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早いもので前回から1年が経過しました
27日〜28日にいつもの病院で入院ドックですので、ただいま健康調査票【問診】に記入ちう
毎回の問題は大腸内視鏡の…今年は都合よくお出ましいただけるのでしょうか…
「便通のメカニズム(機序)と大腸内視鏡検査前日の水分摂取について」
1.口からたべたものは、48時間前後で便として排泄されます。
2.食べ物が胃にはいると、よくもみほぐされて粥状になります。その後、徐々に十二指腸へ入って行きます。
3.十二指腸では、たべるものが通るタイミングに合わせて、膵液や胆汁が流出し混ざり合い、消化・吸収が始まります。
4.空腸、回腸と栄養分が吸収されて後、残ったカスが泥状の便となって盲腸に落としこまれます。
5.盲腸から、上行結腸、横行結腸と流れるうちに徐々に水分が吸収されて、だんだん硬い便になって行きます。
6.下行結腸からS状結腸に硬い便がたまると、その先の腸が収縮しており、一時便が貯留されています。
7.次に、胃にたべものが入って胃がふくらむとS状結腸と直腸の間の収縮した部分が広がって、便が直腸へ落とされます。便で直腸が広がると便意を生じて、少し力むと便が排泄されます。胃が膨らんで便が出るまでの腸の動く反応を「胃結腸反射」といいます。
8.大腸ファイバーを受ける前日は、なるべく胃がふくらむチャンスが多いほど便の出は良好となります。朝食、昼食、夕食と消化の良いものを食べて、食後にコップ3杯くらいの水をのむと、よく胃がひろがります。また、朝食と昼食の間、昼食と夕食の間にそれぞれ1時間に1回くらいコップ4~5杯の水を飲むと胃がひろがることが多くなります。
9.検査の前日に、以上のように朝食から夕食まで水を多めに飲むことができれば翌朝の便の出が良くなります。夕食後に同様に水を飲むことを続けると、夜中に尿で起きて眠れないので、夕食後の1回で飲水は終了です。
※以上の1 . ~7 . までは便通の機序を書いたものですから、実際に前日に行うのは8 . 9 . の項目となります。8 . 9 . の項目については、実際にはできない方もいらっしゃるかと思いますので、できる範囲で行ってみるのが良いと思います。
文責 北九州小倉病院 内科  川嶋 正男

■北九州小倉病院
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